パブリックリレーション(PR)には正解はあるのか。広報を含めた、ありとあらゆるPRの仕事における永遠の疑問です。
ここでは、この疑問に挑んでいきます。
禅問答じみた話になるかもしれませんがお付き合いください。
広報担当の仕事には「正解」がある!
「広報の仕事には正解がありますか?」と聞かれればほとんどの人が「ない」と言うでしょう。
と言いますか、ある程度クリエイティブな部分がある仕事に関しては、誰でも、どの分野であっても「正解なんてものがあるとは思わないほうがいい!」と表現したくなるかと思います。
その方がカッコいいですからね。
「正解を探し続けること、それこそが正解だ」なんて言えたら、心が震えることでしょう。
ですが、実際には「正解」は存在します。
しかしそれは、「万人にとっての正解」ではなく「あなたにとっての正解」です。
つまり、仕事をしていくと「自分だけの正解」がだんだん見えてくるということ。
「正解なんてない」という言葉で逃げずに、追及していきましょう。
「正解」の発見を遠ざける4つの思考
○1:「挑戦」をやめる
特に「先輩広報から仕事を引き継いだ」という場合は、先輩の仕事を真似るだけである程度成功できるかと思います。
しかし、人それぞれ長所・短所があるわけですから、新しい事にも挑戦しないと,
・自分の得意な分野でいい結果を出す
・不得意分野への取り組みを縮小する(省く)
という事もできなくなります。
「守り」に入ってしまったら、間違いなく「正解」は見つかりません。また、何より「チャレンジ精神」がないと広報の仕事なんてつまらないです。
○2:「失敗」を忘れる
野球選手がキャッチボールをするときは、一球ごとに「今の投げ方はここがダメだった→次はこうしようと考える→実際に投げる→今の投げ方は~」という事を繰り返しています。
広報の仕事もそれと一緒。例えば「望んだメディア露出に繋がらなかった」のだとしたら、「とにかく次頑張ろう」だけでなく「なぜダメだったのか」も考えなくてはなりません。
○3:「成功」をないがしろにする
上記の「失敗から学べ」という考え方はある程度浸透しているかもしれません。
ですが、「成功した際に、なぜ成功したか考える」という事は徹底できているでしょうか。実は「自分はダメだ……」という考えに浸るのは案外気持ちよいものでもあるので、「徹底的に成功に目を向けられる人」は少ないです。
たとえ、自分で「まぐれで成功した」と思えるとしても、根気よく「成功の理由」を探りましょう。
○4:「完全な成功」と「完全な失敗」しかないと思い込む
「今回は大成功だった!」と感じる中にも、「ここは良くなかったかもしれない……」と感じる部分が少しはあるはずです。
逆もまたしかりです。「大失敗だったな……」と落ち込んでいる時に、「それでも良かったところ」を探すのは案外精神的にキツい作業ですが頑張りましょう。
○5:「精神状態」のせいにする
よく「プレッシャーのせいで上手くいかなかった」という人がいますが、それは本当にプレッシャーが原因だったのでしょうか。
例えば「記者と上手く話せなかった」のだとしましょう。それも「緊張」だけが原因だったのでしょうか。
単なる「調査不足」のせいで失敗したのではないでしょうか。
とにかく「失敗の理由」で精神状態を持ち出すことはおすすめしません。そもそも、人間のメンタルはそうそう変わらないと考えたほうが良いです。緊張しやすい人は一生そのままですし、図太い人は一生図太いです。
ちなみに、筆者が人前で話すときのモットーは「緊張していようがいまいが、どーでもいい」です。筆者はこれで随分楽になりました。
Source: PR会社でナンバーワンを目指す!上岡正明オフィシャルブログ