1.目的の確認
これから全7回にて、「PRに活かせるロジカル・シンキング」についてお伝えします。
そのためには、
1.課題を理解し、
2.課題を解決できる方法を立案し、
3.その方法を実際に行う。
必要があります。
これらのうちどれか一でも欠けてしまうと、「アイデアは良いけど伝わらないリリース」や「面白いことをやっているのに、取り上げられない企画」などが出来上がってしまいます。
そうならないように、
1.基本的なマーケティング体系の理解
2.問題解決方法のストック・問題解決力
について、しっかりと理解をしてもらいます。
1.PRに求められているもの
ここからは、PR担当に求めらるゴールを達成するための方法について、ご説明して行きます。
PR担当に求められる仕事は、さまざまです。「認知度をもっと上げて欲しい」といったざっくりとした要望から、「HPからの集客が5%鈍化したため、新たな打ち手としてランディングページの制作と、それに併せたWEBプロモーションお願いしたい」といった具体的な要望まで。
また、PRとは違った方向のご相談も受ける事もあるでしょう。その際に、何でも間でも、リリース作成に落とし込むわけにもいきません。
このように、提供するサービスや製品を前提として、クライアントのニーズを解消しようとするアプローチを「プロダクトアウト」と呼びます。
それに対し、クライントのニーズを前提として、そのニーズを解消するにはどのようなサービスを提供すればよいのかを考え、提供するアプローチを「マーケットイン」と呼びます。
全国での認知度アップが必要なのに、地方紙へのアプローチをしたところで、問題の解決とはなりません。また、誤った解決方法を提示したところで、PR部門外の人はプロフェッショナルではないので、その選別ができません。
そのため、プロである私たちの側が、本質的な課題を見抜き、最適なサービスを提供することが必要なのです。
2.自社の求めているものを満たすには
自社の求めている課題の本質が、どこにあるのかを見抜くためには、ある程度、経営に関する基礎知識が必要となります。
そうでなければ、全体の地図が見えていない状態で道案内をする様なものです。それでは、求めるゴールにたどり着けませんし、そもそも提案の段階で切られてしまいかねません。
次回で、経営に関する基礎知識をさらっと復習してみましょう。