ふるふるシェイカーは「ファンタ」ブランド日本導入50周年という節目の年に、これまでにない、あっと驚くようなコンセプトの製品を作りたいという考えから生まれた。
振ったらあけられない炭酸飲料を「振らなきゃ飲めない」という逆転の発想を商品に取り込むことで、新しい切り口を炭酸飲料市場に提案した。
ふるふるシェイカーは炭酸入りのゼリー飲料なのに缶を振り、中のゼリーを崩さないと飲めない。
ゼリーの食感と炭酸の爽やかな口当たりを楽しめ、小腹がすいたときのおやつにぴったりの商品になっている。
「振らなきゃ飲めない炭酸?」「食べる?飲む?」というコンセプトは消費者の興味を引き、発売前から大きな反響があった。販売当日からマクドナルドの”シャカシャカチキン”との全国コラボレーションサンプリングや、PRイベント、TVCMなどのマーケティング活動を実施し、ファン層を着実に獲得した。
また、ポップなデザインからも次世代を担う10代のファンを獲得。
オフィス、病院、パチンコ店など滞在時間の長い場所にある自販機で、10代以上の年齢層からの支持も獲得していった。
オレンジ味から「他の味も出してほしい」という消費者の声に迅速に応え、コアフレーバーであるグレープ、レモンと展開し、確実に消費者を獲得。新商品の定番化が難しい清涼飲料市場で、ヒット商品からリピーター獲得につなげ、みごとに成功した。
さらに、新商品として「ファンタ ふるふるチャージ」を発売し、新市場にも進出。
革新的過ぎて生産調整に時間を要したにも関わらず、日本食料新聞社の優秀ヒット賞を受賞するなど、成功をおさめた。
【PRのポイント】
ゼロベースから商品開発をし、革新的なアイデアを形にした。
発売前に消費者の興味をそそり、発売と同時にマクドナルドとコラボするなどして認知度を高め、消費者のニーズを正確にキャッチし新味を投入、新市場へのブランドシェア拡大と、そのときに合致したPR戦略を展開した。