最近、「伝える力」がすごいと思う人物は?

 

営業の仕事は、モノやサービスを売る仕事だ。

売るためには、たとえホームページを介してであっても、人に伝えなければいけない。

そうでなくても、生きていく上では、伝える力は、とても必要になる。

 

 

「人に伝える」ということに関しては、私もまだまだ未熟者で、

長い人生をかけて、さらに、磨いていかなければならない。

 

そんな私が、いま、圧倒的に「伝える力がある」と感じている人物が、いる。

ミャンマーの民主独立と、民主化後の大統領をめざす、アウンサン・スーチー女史だ。

 

スーチー氏は、ミャンマーにおける非暴力民主化運動の指導者であり、政治家だ。

政治家なので、姿勢や世論には、賛否両論はある。

だが、ここは、伝える力にしぼって考えたい。

 

先日、NHKの取材インタビューに応じている姿を、たまたま見た。

民主化のために、旧軍部とも連携する。

そのことに対する自国民の不満に、

スーチー氏は、凛とした毅然な態度で、民主化の目的と議席獲得には、それが必要と伝えていた。

 

その必要性は、自国民にとえばいいのだが、言葉には、いっさい陰りはなかった。

日本の政治家のように、考えたり、言葉を選んだりもしない。

内側に秘めた信念が、言葉として、出たものだと思った。

そうした質問を、せざるえないインタビュアーのNHKアナウンサーも、同時に引き込まれていたと思う。

 

伝える力とは、言葉ではないし、単語のはしばしではないんだな、と感じた。

 

 

言葉は、ただの、借り物だ。

 

 

これと同じ経験が、十数年前に、一度だけあった。

ユニセス日本大使だった、当時のアグネス・チャンさんが、アフリカの貧困層と支援を訴える、

NHKの教育番組「多事総論」を見たときだった。

 

アグネスさんは、訴えようとする気持ちが前に出るあまり、

最後は、日本語だか、中国語だか、自分でもわからなくなっていた。

もちろん、聞いているこちらも、聞き取りづらい。

言葉は不明瞭になり、バラエティー番組で見るより、ぜんぜんしゃべれていなかった。

 

でも、一瞬で、伝わった。

言葉が出ないのに、言葉以上に伝わるというのは、すごいと思う。

アグネスさんが、ほんとうに、信念の人であり、真剣だったからだろう。

 

カテゴリーが営業なので、営業にもどすと、

けっきょく、自社や売るサービス、いつも不満を言うのに、

数字だけ、けた外れにあげることはできない。

伝える力は、借りてきた言葉ではダメだ、という、自分自身への自戒でもある。

 

同時に、心を個々に持つ人が、言葉で互いに思いを伝達することで造るのが、心なのかもしれません。