修養とは、人の精神性をふくめた力学

長らく経営者をしていると、
「君はもってるねー」「社長、もってますよね」
とよく、耳にするようになる。

この、【もっている】とは、どういう事柄を指すのだろう。…
今日は仕事から少し離れて、考えてみた。

まず、人それぞれ、その認識が違う。
たとえば、「流れを引き寄せる」だったり、「周囲にツキをもたらす」だったり。

たしかに、ツキのある人と付き合うと、
自然と、運や流れがよくなる。これは、じっさいにあると思う。

自分も、手前味噌だが、仕事でご支援すると、
その会社がナンバーワンになったり、
社長の夢がかなったり、
まったく関係ないところで急成長したり、ということが数多くある。

そのきっかけを作るのは、なんなのか。
ひとついえるのは、宗教や信仰、ましてやスピリチュアルじゃない、てことだ。

最近、「僕、無宗教ですよ」というと、えーっ、と驚かれることがある。

じゃあ、なんで毎朝、一日もかかさず神仏を清め、手を合わせるかというと、
それは、すがっているのではない。

ただ、自分と、社員と、周囲のために、【決意】と【感謝】を伝えている。
その対象が、空気や壁では困るので、
神仏に、毎日伝えている。

つまり、優位注意だ。
意識して、強く、そこに、自分を向ける。

けっきょくのところ、ツキや流れも、同じだ。
流れが来ている。
それを知り、みずから引き寄せてこそ、「もっている」といえるのだろう。

そのためには、
常に意識の一点をそこに向けて、発揮する力の訓練が必要だ。

人徳者や成功者と呼ばれる人は、その優位注意が、生活の一部としてできる。
その訓練法は、まちまちだが、
死ぬ思いで仕事や芸能を極めることで、できるようになっていくのだろう。

伝統芸能を極めた達人や、人徳を高めた経営者などは、
その立ち振る舞いだけで、誰もが、「ああ、もっている」と感じるはずで、

けっきょくのところ、
『修養とは、人の精神性をふくめた力学なのだろう』と、最近は思う。